村上建設(株)ハイスピード工法の営業担当の坂上です。
今日は施工実績のことではないのですが、
東大阪市で駅前の再開発でビルが解体された後の現場を
通りかかった時のことです。
東大阪市は地盤はいいところではないので、当然杭は打っているのですが、
その現場で杭を抜いているところに立ち会えました。
なかなか見ることができないので貴重な機会でした。
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これらの杭はもちろん建物を支えるのに必要なので悪いものではないのですが、
建物がなくなるとこれらの杭は産業廃棄物、簡単に言えばゴミになるんです。
産業廃棄物の処理費用は年々上がり続けている状況。
なくすことはできないので必要なことではあるのですが、
考えさせられますね。。
我々が身を置く住宅業界にも、実はこのことは無関係ではないのです。
2000年に施行された品確法、正式には「住宅の品質確保の促進等に関する法律」から
地盤状況に対応した基礎の設計、施工を行う義務があります。
地盤調査の実施が義務付けられて「軟弱地盤」と判断された場合、
地盤改良工事が必要となります。
これにより、軟弱地盤の敷地には杭を施工することで、
セメントで作られた杭や鋼管杭などが埋まっているのです。
家を支えることには必要な杭は、建て替え、土地を売るなどの際に
撤去することを選択する場面があります。
その撤去費は杭を構築する時には撤去することまでは
考えているケースは少なく、その場面になると影響を受けることになります。
我々が提供する「ハイスピード工法」は、使う骨材は天然砕石のみ。
化学物質を使わないから、地中埋設物としてはセメント杭などと
同じ扱いですが、産業廃棄物かどうかという点では、我々が構築する杭は
産業廃棄物にならないのです!
ということは、将来に撤去する可能性のある杭が埋まっている土地は
撤去費用というリスクも埋めて建物を建てているということになります。
そのことを知らず家を建てる方が非常に多い!
住宅のプロである建築会社もそのことを知らないこともあるし、
知っていてもお施主様に言わないことも起きている現状。
選択肢がある中で、リスクも知ったうえで、選択ができる業界に
なればいいと切に思う、今日この頃です。