ハイスピード工法 施工現場見学会②

村上建設(株)ハイスピード工法の営業担当の坂上です。

先日開催しました施工現場見学会のデモンストレーションの
内容について触れていきたいと思います。

やはり、理解してもらいたいのは、
「地盤改良工事にも品質がある」ということ!
「お施主さんから何も言われないからこれまで通りでいいや」、
「予算が厳しいお客さんだから値段の安い方を勧めておこう。。」
というのが現実であり、実際だと思います。

お施主様は家づくりも地盤改良についても、もちろん素人です。
だからこそ、何も言われなかったからとか、勝手に予算がないから
安価な方を提案するというのはお客様にとって幸せでしょうか??

お施主様にキチンと選択肢を提示して、メリット/デメリットを分かって
もらった上で、コスト比較もして、どれが最適かを提案していくことが、
家づくりのプロである住宅会社様としての本来の姿ではないでしょうか。

ちょっと熱くなってしまし、前置きが長くなってしまいました。。。

ではまず、「①地盤調査」についてです。

地盤調査をする場合も、地面に突き刺す錐(ロッド)の溝がすり減っていると
当然、地盤調査の結果が変わってくるのです。
だから、いつも通りに調査会社へ調査依頼する際には、
キチンと溝があるロッドを使っているか確認した方がいいと思います!

また、調査した結果報告書は、例えるならば病院の患者のカルテと同じです。
診断(地盤調査)の結果、病気(軟弱地盤)が見つかると、
どの部分(深さ)を、どのような治療法・手術方法(地盤改良工法)を
施して健康(支持できること)になるのかを考えます。

例えばガンが見つかったら、放射線治療するのか、または手術して
ガンを切ってしまうのかといったように、費用も違えばリスクも違うのは
地盤改良も同じなのです。

だから選択肢が必要なんです!!

次は、「②セメントの固化実験」です。

セメント改良の場合は、土の中でセメントミルクと土を撹拌して
セメントの杭を作っていくわけですが、土の中でホントに固まっているのか
謎じゃないですか??

特に腐植土といわれる植物や木が腐って分解されずに残っている
酸性の強い土が出てきた場合、セメントが固まらず地盤沈下事故が
発生している事例はたくさんあります。

なぜ固まらないのか?
それは、セメントはアルカリ性、腐植土は酸性でかつ水分を多く含むからです。

ここで実験したのが、「土とセメントと水を混ぜたテストピース」と
「腐植土とセメントと水を混ぜたテストピース」でどれくらいの硬さに
違いが出るのかです。※セメントと水の配合割合は同じです。

この違いがどんなものか、ご参加された住宅会社様は興味津々で
見入っておられました!
まずは普通の土とセメントで作ったテストピース。
何度かガシガシ突き刺すとさすがに割れてしまいましたが、カチカチに固まってました。

こちらは腐植土で作ったテストピースです。
ただ突き刺しただけなのに、ものの見事に瞬殺、割れてしまいました。
要はセメントが固まっていなかったのです。

この実験から分かるのは、地中で腐植土があった場合に
知らないまま対策を打たずにいつも通りにセメントを流し込んで
施工してしまうと、家を支えるはずの杭が固まらないから
沈下事故、家が傾く原因となる可能性があるのです!

ここで、実際に孔を掘ってみて、出てきた土を触ってもらいました。
過去の地盤調査結果から、軟弱地盤にあたる深さの土が
どのような固さなのかを知ってもらうためです。

皆さんにはビニール手袋をはめてもらい、表面からは想像もできないような、
水を含んだ軟らかい粘土を実際に触ってもらいました。
「こういう土(粘土)が家の傾く原因になるんだなぁ」という感想を頂きました。

一方、我々が提案するハイスピード工法は、孔を掘って土を出すときに、
しっかりと土の状況を確認しながら確実に施工ができる工法です。
よって品質面で安心できるのです!

ハイスピード工法は堀った孔に砕石を投入して、押し込みながら締め固めていくために、
しっかりと締め固まった層ができていることを、オペレータが計器で確認しながら
確実に施工していきます。

この計器で、深さ・押し込む力をデジタルで確認できるのですが、
この工法の品質を支える心臓部分です。
皆さん、興味深そうに説明を聞いて頂きました。

お施主様へ安心して家を建ててもらうために、地盤改良工事は
しっかりとした最高の品質を提供していくことが大切だと思います。

それを提供できるのがハイスピード工法なのです!

メインイベントについては、次のブログでお伝えしたいと思います。
見学会の中で一番の盛り上がりを見せた実験です。
お楽しみに~~♪